挨拶

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ジェー・ビー・セラピュティクス株式会社
代表取締役:谷川 啓司

Tanigawa
代表取締役:谷川啓司

起業までの道のり

 私は東京女子医大・消化器病センターの外科医として多くの癌患者様の外科手術、抗癌剤治療、放射線治療、終末期医療などを経験してきました。しかしながら、癌に対する治療は進歩しているものの、手術後を含む進行癌の再発・転移や末期癌の患者様の治療など現在でも大きな課題が我々医療関係者に課せられています。
 私は腫瘍に携わる研究医として、3年半の米国での癌免疫療法の臨床研究・基礎研究に触れ、帰国後には、東京女子医大・消化器病センターの癌免疫療法チームとして、癌免疫療法の臨床研究に携わりました。これらの治療が真に有意義な治療なのかどうかは今後、臨床研究を重ねて、その評価を強固にすべく研鑚をつまなければいけません。しかし残念ながら、現在の日本の大学病院の中においては、癌免疫療法の臨床研究を推進するには癌免疫療法の一般・医療関係者を含む認識不足、癌免疫療法に関連する人材不足、研究開発費不足など大きな問題があります。
 私は、これらの問題を克服するため、学閥を超え多くの研究者に意見を出して頂くような研究・開発の機関を作るべきと考えました。この私の考えに対して国内外の多数の癌免疫療法を行なっている先生方に御賛同を頂き、日本における癌免疫療法等の研究開発及び促進、さらには癌患者様の総合的な治療とケアを目標とした会社を設立するにいたりました。
 この会社は日本(Japan)でのバイオセラピー(Bio-Therapy)を推進するということを大きな目標としてJ. B. Therapeutics(ジェー・ビー・セラピュティクス)株式会社と命名いたしました。


企業理念

 上記に示したような大きな問題点を克服するために、J. B. Therapeutics (以下JBT)は企業として大きく4つの事業を中心に考えました。

1

 癌免疫療法における直接的または間接的な研究開発を行なうことにより、癌免疫療法の推進に貢献します。
 直接的な研究開発として、現行免疫療法の免疫学的解析や新たな治療法を開発すべく、基礎研究や前臨床研究を行ない、日本内外で行なうことができる癌免疫療法の開発を行ないます。
 また間接的な研究により、新たな研究方法の開発や治療に携わる医療器具を含めた技術開発を行なっていきます。このような内容を加味し、JBTでは基礎研究を含めた独自の研究開発ならびに提携大学病院等との共同研究を行なうためのJBT癌免疫療法研究所を設置し、現状の癌免疫療法の解析と新たな癌免疫療法の開発・確立を行なっていこうと考えています。

2

 新たな癌免疫療法の臨床研究・基礎研究においては必要な化学薬品・医薬品等が日々刻々と変化し、これらが必ずしも日本内で流通し購入できるとは限りません。
 我々は多くの癌免疫療法に携わる研究者との話し合いのもと、必要な医薬品や化学薬品等が日本で使用できるような新規獲得ルートの開拓をふくめ、日本における癌免疫療法の臨床研究・既存研究に貢献しようと考えています。

3

 今後、このような形での研究機関や癌免疫療法を行なう医療機関が増加していくと考え、国内外の癌免疫療法に携わる優秀な人材の発掘・育成に努めるとともに、これらの機関で働く医療従事者やアシスタント、研究者や技術者などの教育プログラムを作成し、必要とされる人材養成のシステムを確立していこうと考えています。

4

 JBTでは癌免疫療法を行なうにあたり、独自のならびに大学病院等との共同臨床試験が行なえる医療機関の運営を学術的な面を含めてサポートしています。
 JBTはこの医療機関における癌免疫療法が確実に行なえるよう、安全で衛生的な設備を備え、なおかつ安定した癌免疫療法の供給ができるような細胞処理過程を行ないます。
 また今後の末期癌患者様の最終的なよりどころとして緩和ケア病棟やホスピス等の運営に携わっていくつもりです。
 以上、大きな4つの事業方針のもと、癌免疫療法における全人的な治療推進のために、企業として努力し、癌免疫療法の推進とともに研究開発に大きく貢献していきたいと考えています。

Copyright(c); 2002.J.B.Therapeutics,Inc.